Canon XC10 を半年間利用したレビュー

2015/1/14更新

Canon XC10 を半年間利用したレビュー

Canon XC10を購入から半年間実際に使用してみたレビューをお届けします。随時記事を追加予定です。当方撮影のプロでは無く素人です。素人目線での使い勝手レビューをお届けします。プロの皆様、映像の撮り方が下手という苦情は付け付けておりませんのでご容赦下さい。

Canon XC10は小さいくて軽いボディが魅力

以前は、一眼レフプロ機(Nikon D4)を利用して動画撮影していたが、Canon XC10購入後は圧倒的にCanon XC10だけで撮影する機会が増えた。XC10は小さくて軽く、カメラバッグにすぐに持ち運べることが魅力ある。以前は、Nikon D4+外部マイク+重い三脚を持って撮影にでかけたこともあったが、Canon XC10だけで、Nikon D4以上の美しい映像と音声を撮影できるのはありがたい。

小さいことは良いことであるが、小さいがゆえ、三脚に乗せて撮影すると、三脚台とレンズの距離が近く、ズームリングやフォーカスリングを回す際に、レンズの下に手を添えることができず使い勝手が悪い。また三脚に乗せたままメモリカードを交換する際、できなくは無いが、底面と同じ位置に裏蓋があるため、メモリーカードの裏蓋を開けてメモリカードを交換するに少々時間がかかってしまう(できないは無い)。以上、使い勝手が悪い点はあるが、小型によるメリットの方が大きいので満足している。

XC10を手持ち撮影するする際は、縦長ボディで無いので、水平方向にぶれないように持つのが困難である。一脚や三脚を使って撮影すれば問題ないが、本体のまま手持ち撮影するのはブレが発生してしまうため、難しいと感じた。

XC10は小型軽量のため、小型スライダー機器との相性も良い。重い機材の場合、スライダーの重量制限などにひっかかってしまうため。

Canon XC10のマイク性能の評価

他者のレビューでXC10はマイク性能が低いという内容を見かけたことがあるが、利用方法によると思う。当方、主に2つの目的でXC10を利用している。

Canon XC10でスポーツ大会を撮影する際のマイク性能評価は十分

主に水泳大会の撮影を行うが、マイクは、XC10に備え付けのマイクだけで十分である。水泳大会の場合、応援の声やアナウンスの音量がとても大きく、また小さな音を拾う必要も無いため、附属のマイクだけで(外部マイクは不要)、十分な撮影を行える。Nikon D4の場合、本体にはモノラルマイクしかついていなかったため、ステレオ録音するには外部マイクが必要であったが、XC10にはステレオマイクが付いているため、外部マイクを使わなくても必要十分な音声収録を行うことができる。


XC10の内蔵マイクだけで水泳大会を撮影した映像。

Canon XC10で室内YouTube録画を行う際のマイク性能評価

室内でYouTube録画を行う際には、外部マイクとしてRODE Stereo VideoMic Xを使っている。RODEマイクの性能が非常に高く、また、XC10との親和性も高いため、非常に満足のいく音声収録ができている。ただし、RODEマイクの性能が高すぎるためか、外部の小さな音を収録する際に、XC10のズームリングを回すカサカサ音まで拾ってしまうことがあるのは少々残念である。これは、マイクを本体から離して音声収録することにより回避できる可能性が、ズームリングを回した際にXC10本体からスーっというズームリングがすれるノイズが発生するのは残念である。ズームを利用しない撮影には影響は無い。


外部マイクとしてRODE Stereo VideoMic Xを使ってXC10で撮影した映像(ゲーム画面と映像、音声を合成)。

上記映像で、途中 6分40秒過ぎ頃から、ファンの音が聞こえる箇所があるが、これは、ビデオライトのファンの音をマイクが拾った音である(XC10自身のFANノイズでは無い)。

Canon XC10の4K撮影の評価レビュー

Canon XC10で4K撮影はデータファイルが巨大すぎて使い勝手が悪い、でもHD撮影で綺麗な絵が撮れる

Canon XC10購入直後は、4K撮影を多用していたが、途中からは、HD撮影のみで利用している。理由は、4K撮影の場合、動画データファイルが巨大になりすぎることである。300Mbpsの映像を撮影することは魅力であるが、動画サイズが大きくなりすぎることにより、撮影後の編集やデータ保管に支障がでてきており(巨大なハードディスク空き容量が必要)、高精細な映像が必要が無い場合は、HD撮影を多用するようになった。とはいっても、XC10でHD撮影を行った場合もNikon D4で撮影する以上に綺麗な映像が撮れるでこれだけで、XC10を購入して良かったと感じている。

Canon XC10でCanon Log撮影は意外と使い勝手が悪かった

Canon XC10購入直後は、4K撮影+Canon Logで撮影していたが、撮影後の処理がいまいちうまく行かず、YouTubeでアップするだけの映像ならHD撮影で十分だった。Canon Logを上手く活用する方法があれば教えて欲しい。

Canon XC10の静止画撮影は、とりあえずつけてみたおまけ程度

XC10で静止画撮影ができなくも無いが、一眼レフを使って撮影した方がよっぽと綺麗な絵を撮影できる。XC10の静止画撮影機能はとりあえずつけただけのおまけ程度であり全く期待できない。期待していなかったから問題は無い。静止画撮影については、4K映像して取りっぱなしの映像の中から瞬間の画像を切り出せるということの方が魅力である。例えば、嵐の夜に風景を4K撮影し続けて、雷が落ちた瞬間の静止がを切り出す、ということなどに使える。

Canon XC10のその他気になった点 ネガティブレビュー

Canon XC10、ゆっくりとズームリングを動かすと引っかかる感じがある

XC10で撮影時にゆっくりとズームリングを動かすと、カクッ、カクッと引っかかるように動くのが気になる。もっとスムースにズームすれば良いのにと思う。ゆっくりとズームしない映像の場合は問題無い。また、静かな室内でゆっくりとズームリングを動かすと、スーッというズームリングを動かすノイズの音を外部マイクが拾ってしまうのが気になる。こちらも、もっと静かに動けば良いのにと思う。なおノイズ音については、マイクの位置やマイクを調整すれば影響をなくせる可能性がある、当方の環境(XC10+外部マイクRODE Stereo VideoMic XをXC10本体に直付け)の場合はノイズ音を拾った。

Canon XC10のこの機能は不要だった

(当方の使い方では)Canon XC10の4K動画撮影機能は不要だった

当方の使い方では、4K動画撮影機能は無くても良かった。4K動画を撮影するには高価なCFastカードが必要であるが、直近ではHD動画ばかり撮影している。CFastカードを2枚揃えたのだが、1枚はメモリカードの外箱も開封していない状況である。

Canon XC10のビューファインダー機能は不要

購入直後にビューファインダーを使ってみたが画面の歪みが気になった。また、当方の使い方では、ビューファインダーを使う機会は半年間、一度も無かった。

Canon XC10の改良点要望

広角側をもっと広げて欲しい。XC10の広角側は27mmまであるが、室内撮影する際には、もう少しだけ広角側に広げて欲しい。24mm程度まであるとありがたい。

ACアダプターのケーブルはもう少し太い方が安心。ACアダプターを本体に接続することにより、通電状態で撮影し続けることができる。しかし、ケーブルが少し細いのが耐久性の点で少々気になる。本体が業務用でありががら、ケーブルだけは、一般民生ビデオカメラよりも細く、耐久性が心配である。

上述の通り、ズームリングや、フォーカスリングをゆっくりと回した際の引っかかり感とノイズが気になる点は改良していただきたい。

自撮りできるよう、背面液晶を180度跳ね上げ、または、180度横開きできるようにして欲しい。YouTube動画としての性能は非常に高いがカメラ1台で自撮りする際、撮影映像をXC10単体で見ることができないため。

Canon XC10を半年間使って見た結論、YouTube動画撮影にはベストなカメラ!

XC10を半年間使った結果、当方の主な撮影目的であるYouTube動画撮影にはベストなカメラと言える。小型軽量で使い勝手が良い。通常は、4K動画を使わずにきれいなHD動画を撮影できる。という点を高く評価したい。ただ値段が20万を超える高価な点がネックである。不要な機能を削ることにより、10万円台前半で同様の性能のビデオカメラを発売すると、神カメラと呼ばれることだろう。

他に気づいた点があれば、本ページに記事追加していく予定です。

Canon XC10 レビュー記事

スポンサード リンク